4月5日、私は自分のSaaSプロジェクトで初めてお金を稼ぎました。
それは給料ではありません。フリーランスの収入でもありません。単発のクライアント案件の支払いでもありません。自分で考え、自分で作り、自分のドメインとサーバーで運用しているプロダクトに対して、インターネット経由で実際に支払われたお金でした。
金額は小さく、TONで10ドルでした。
でも感情的には、その最初の10ドルは数字以上の重みがありました。何かを何カ月も作り続けても、いつか誰かが本当にお金を払ってくれる保証はありません。その状態を経験したことがある人でないと、この感覚はなかなか伝わりません。
なぜ最初の支払いが重要だったのか
この支払いは、画面上の数字以上の意味を持っていました。その裏には、8カ月にわたるSaaS開発、約7000件のGitHubコミット、ホスティング、ドメイン、AIトークン、サブスクリプション、広告に使った数百ドル、そして本業の後や週末、祝日まで使って積み上げてきた作業があります。
最初のプロジェクトを始めたのは2025年8月17日です。私は開発者として6.5年働いてきました。つまり、この瞬間は突然やってきたわけではありません。学び、公開し、直し、結果が見えなくても続けてきた時間の積み重ねでした。
だからこそ、この最初の支払いは重要でした。インターネット上の見知らぬ誰かが、私の作ったものに十分な価値を感じてお金を払ってくれた。その事実を示してくれたからです。
お金のためだけにSaaSを作ることと、作ること自体を好きで続けること
この過程ではっきりしたことがあります。SaaSをお金のためだけに作ると、途中で心が折れやすいということです。
外から見ると、オンラインプロダクトは簡単そうに見えるかもしれません。継続課金、プロダクトマーケットフィット、成長、スケールといった言葉はよく語られます。でも実際には、無数の選択肢がある中で、注意力も限られ、無名の個人開発者を信頼する理由も少ない相手に、インターネット上でお金を払ってもらうのは想像以上に難しいです。
オンラインで人に支払ってもらうのは、見た目よりずっと難しいです。
だからこそ、作るプロセス自体を好きでいることが大切になります。もし自分を前に進めるものが「早く稼ぎたい」という期待だけなら、進みが遅いだけでモチベーションは簡単に崩れます。でも、作ること、問題を解くこと、公開すること、試すこと、改善することが本当に好きなら、そのプロセス自体が続けるためのエネルギーになります。
収益が少なくても続ける。コストが売上を上回っても続ける。周囲にやっていることを理解されなくても続ける。仕事そのものに意味を感じているから、続けられるのです。
最初の10ドルが実際に証明したこと
もちろん、この10ドルで全部が解決したわけではありません。不確実性が消えたわけでも、将来の成長が保証されたわけでも、プロジェクトが一夜にして安定した事業になったわけでもありません。
それでも、いくつかの重要なことは確かに証明されました。
- プロダクトが重要な一線を越えたこと。 ただの個人的な実験ではなく、少なくとも1人の実在する人が支払う価値があると判断したものになりました。
- 仕組み全体が動いたこと。 プロダクト、ホスティング、ドメイン、決済導線、提供までがひとつにつながり、現実のものとして機能しました。
- アイデアが理論だけではなくなったこと。 小さな支払いでも、頭の中の価値が現実の市場に届いた証拠になります。
- 小さな前進が大事だということ。 ときには、ひとつの小さな反応が、見えなかった何カ月分の努力をつなげてくれます。
小さな収益の感情的な重み
初期の売上はよく誤解されます。事業の数字として見れば、10ドルはとても小さい額です。でも作り手にとって最初の支払いは、とても大きく感じられることがあります。何カ月もの迷いや不安が、ひとつの現実の瞬間に凝縮されるからです。
誰かが実際に支払うまでは、プロジェクトはどこか脆く感じます。コード、デザイン、機能、デプロイ、分析、整ったランディングページがそろっていても、存在しているものと実際に買われたものの間には大きな差があります。
最初の支払いは、その距離を少し埋めてくれます。「自分はビジネスを作ろうとしている」から、「誰かが実際に自分の作ったものにお金を払った」へと感覚が変わるのです。
今の自分が信じていること
この節目を経て、以前よりも強く思うようになりました。私はこれからも作り続けたいし、それを長く続けたいです。
私の夢は、本当に人の役に立つSaaSを100個立ち上げることです。大きく聞こえるから言っているのではありません。プロダクトを作ることが、自分にとって考えること、学ぶこと、意味を見つけることの一部になっているからです。技術的な側面も好きですが、それ以上に、他の誰かが自分で選びたくなるほど役立つものを作るという深い挑戦が好きです。
この最初の10ドルは、金額としてはとても小さいです。でも、この道のりにおいては大きな節目です。
これから作る人への実践的なメッセージ
もし自分のプロジェクトを作っていて、結果がなかなか出ないなら、これだけは覚えておく価値があります。小さな証拠でも、証拠は証拠です。
小さな支払いは、成功を意味するわけではありません。でも、何か現実のことが起きたという意味はあります。自分のプロジェクトが、ただ努力している段階から、現実の検証へ進んだということです。それは大きな意味を持ちます。
そして、まだ収益がゼロでも、努力が無駄だったということではありません。大切な前進の多くは、最初の目に見える報酬が来る前に起こっています。ときには、その瞬間にたどり着くまで作り続けること自体がいちばん重要です。
私はこれからも作り続けます。これはその道の最初の10ドルでした。小さな金額。でも大きな節目です。